学問の神様・湯島天神

湯島天神におまいりしました。
雄略天皇2年(458)勅命により創建されたと伝えられています。
ご祭神は天手力雄命(あめのたぢからをのみこと)と菅原道真公です。

天気が良い日で、おまいりに来ている人がたくさんいました。

寛文7年(1667)に建立された銅製の鳥居

木造の社殿は平成7年に造営されました。屋根の形が大きくてきれいです。
湯島天神のホームページによると、鳥居と高低差が1mあるので、屋根を大きくしたということでした。

下から見上げてもきれいな形をしています。

この日はお礼参りの日ということで、願いがかなった絵馬などが返されていました。
ご祭神は菅原道真公なので合格祈願の絵馬が多いようです。ここに返されたということは、志望校に受かったのでしょう。

返された絵馬

境内にはたくさんの石碑が建っています。

都々逸の碑

都々逸は七・七・七・五のを二十六字で造られた詩ということでした。
江戸時代の後期に生まれ、大流行したそうです。
全く知りませんでした。

都々逸の碑

王貞治氏の努力の碑

世界のホームラン王・王貞治氏の努力の碑です。
世界記録の756本のホームランを打ち、初の「国民栄誉章」をもらいました。また、2006年の第1回WBCでは日本チームの監督を務め優勝しました。
輝かしい成績です。
この碑は、王貞治氏が積んできた努力をたたえたものです。

王貞治氏の努力の碑

奇縁氷人石

迷子探しの石碑です。
碑の右側には「たつぬるかた」、左側に「をしふるかた」と刻まれ、迷子の子供を探すときには子の名前を書いた紙を右側に、迷子になった子がいた時は、その子の特徴を書いた紙を左側に貼って知らせたそうです。
天保13年(1842)に建てられたものです。

奇縁氷人石

泉鏡花の筆塚

昭和17年に建てられた筆塚です。
泉鏡花が書いた『婦系図』、戯曲・湯島境内の場で主人公の早瀬主税とお蔦が別れる場面があります。

「切れるの別れるのッて、そんなことは、芸者の時に云うものよ。私にゃ死ねと云って下さい。蔦には枯れろ、とおっしゃいましな。」

泉鏡花の筆塚

文具至宝碑

「中国より渡来した紙筆墨硯は文房四宝と称せられ読み書き算盤の寺子屋時代から明治の学制発布により高い文化を育てる文具として大きく貢献をしてきた」
ということで学問の神様湯島天神に碑が建立されました。

文具至宝碑

講談高座発祥の碑

湯島天神で活動していた講談師の伊藤燕晋(いとうえんしん)が、高さ三尺の高座を設けたことが高座の始まりとされています。
この碑は人間国宝の講談師・一龍齋貞水さんが建立されました。
※伊藤燕晋:江戸時代の講談師。第11代将軍徳川家斉に御前講演した。

講談高座発祥の碑

本殿の横を通り抜けていくと裏口(登竜門)に続く坂があります。坂は夫婦坂と名付けられています。坂の途中には登竜門。門の形がきれいです。
夫婦坂はけっこう急な坂で、この坂を上って境内に入っていき、祈願するとかなえられる。
登竜門という名前がぴったりな感じしました。

夫婦坂の登竜門(下から見る)

それにしても境内に建てられたたくさんの石碑。昔からにぎわった神社だったと思わせてくれました。