難波神社

難波神社鳥居

都会のまちなかにある難波神社。
創建は古く、第18代反正天皇が丹比柴籬宮(たじひのしばかきのみや・松原市)に遷都したときに父の仁徳天皇をご祭神として創建されたと伝えられています。
反正天皇は5世紀前半頃に在位していたと考えられているので、約1600年前のことです。
もともとは松原市にご鎮座されていましたが、天慶6年(943)に現在の天王区上本町に、慶長2年(1597)には豊臣秀吉の命令で現在地に遷座されました。

社殿

平日におまいりしましたが、大勢の人がおまいりされていました。
ご利益は平穏安寧、厄災除け、所願成就、商売繁盛などです。

博労稲荷社

本殿の隣にあるのが博労稲荷社です。ご祭神は博労稲荷大神です。
江戸時代、船場の商家からの信仰が篤く、難波神社のことを「稲荷社」と呼んでいたようです。
博労という名前なので、家畜の市場もあってにぎやかな街だったのではないかと思います。

また、難波神社は文楽発祥の地でもありました。
文化8年(1811)、植村文楽軒が難波神社境内に人形浄瑠璃の小屋を開きます。
人が多く集まる場所だったので、ここで座を開いたのだと思います。

パワースポットの楠

難波神社の中で一番のパワースポットが境内にある大きな楠です。
この木に触るとパワーをいただけるそうです。市内中心部で一番古い楠で樹齢400年。
高さ11メートル、幹回り3.2メートルという大きさです。

うねうねした木の幹に生命力を感じました。
樹齢400年なので江戸時代から現在まで、ここで起こったことをすべて見てきた木です。
そう思うとなんかすごいです。
400年分のパワーを頂けそうです。