加西・古法華の石仏

古法華寺は古法華自然公園の奥にあり、7世紀後半(白鳳時代)に作られた石仏(国重要文化財)が残されています。

法道仙人が開基したと伝えられる法華山一乗寺(国宝)が創建されたのは、古法華自然公園内の笠松山のふもとだったと考えられています。その寺跡は発見できていませんが、白鳳時代の石仏が残っていることから、この山の周辺に寺院があったのは確かだとされています。

372号線から古法華自然公園への道を自転車で走ります。
入り口から 2km ぐらいの道のり。ずっと登坂なので、結構きつい。

途中で石仏が迎えてくれます。

古法華寺の周辺には石仏以外にもいろいろあります。

石彫アトリエ館では今も石仏が造られています。

2003年に放送された大河ドラマ「宮本武蔵」の撮影が行われました。
吉川英治原作の宮本武蔵をベースにして、武蔵役を市川新之助、恋人のお通役を米倉涼子が務めました。

案内板にはこの麿崖仏は「お薬師さん」と親しまれているとあります。
薬師如来で、病気を治す仏様です。

薬師如来が真ん中。左に日光菩薩、右に月光菩薩を従え、薬師三尊仏と呼ばれています。
日光菩薩は仏の知恵を、月光菩薩は仏の慈悲を象徴しています。

磨崖仏(薬師三尊仏)

お地蔵さまは、正式名称が地蔵菩薩で六道の人々の苦悩を守る庶民的な仏様です。

人が亡くなると地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天の世界のいずれかにいくと考えられ、それぞれの世界の人々をきちんと身耳鼻くために生まれたのが「六地蔵」ということでした。

六地蔵

七福神は恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁才天、布袋、福禄寿、寿老人の7名です。

七福神

古法華寺へ登る坂にはずらりと石仏が並びます。
坂を登ったところの石彫アトリエ館で、今も石仏が作られています。石仏を作ったらずっと残るので、いいなと思います。

古法華寺と古法華石仏が納められた蔵があります。残念ながら今日は石仏を見ることができませんでした。

古法華寺
石仏を納めた倉

石仏は石造浮彫如来及び両脇侍像。白鳳時代(7世紀後半)に作られたもので国重要文化財に指定されています。

石仏を見た後、つり橋の道案内があったので、興味本位で行ってみました。
案内に従って50 mぐらい山を登ったところにあります。

長さは 20 m 程度。
そんなに長くないが、手すりのロープの高さが意外と低く、橋を渡ると揺れて怖かったです。

つり橋から玉丘古墳側がよく見えます

この後、写真に見える道を通って加西の街の方に抜けたのですが、山から下る道が半端なく急でした。