林田陣屋跡の近くに「塩阜神水」と呼ばれる場所があります。
その一角だけ玉垣があり、「塩阜神水」ときざまれた石碑が建っています。
「播磨風土記」に「塩阜神水」のことが載っています。
この阜(おか)の南に塩辛い水がある。縦横3丈(6m)ぐらい。海までは30里ほどある。底にはさざれ石があり、周囲には草が生えている。海と同じように干満があり、満潮時は深さが3寸ほどになる。牛、馬、鹿などは好んでこの水を飲む。そのため、塩阜と名付けられた。
林田・祝田神社や八幡神社の秋祭では、ここで塩掻きの神事が行われるそうです。
塩かきとは。まるで海の行事のようです。
塩阜神水を覗き込んでみました。
そんなに深くなさそうです。
播磨風土記には満潮で3寸ということなので、10cmほど。今も同じような感じです。
そして、塩辛い水で、干満があるということなので、ここは海と繋がっているのでしょうか。
風土記では海から塩阜神水まで30里と記されています。古代の里は約500mということなので、約15km。今の海岸線からの距離と大きく変わりません。
今も海と繋がっていて、水が塩辛いとすごいです。