10月の秋晴れの気持ちの良い日。
姫路の北部にある菅生ダムまで、ぶらぶら寄り道しながらサイクリングをしました。
姫路駅からは約25km。県道411号を北上していきます。
刀出天神神社
刀出地区にある天神神社は古墳(刀出)の上に建てられた神社。神社の下に玄室への入口が開いていました。
固寧倉
刀出と塚本に固寧倉が残っていました。
固寧倉は飢饉に備えて姫路藩主・酒井忠道が文化6年(1809)に設けた備蓄庫です。
天保の飢饉(天保4年/1833年)が発生したとき、固寧倉が役に立ち、姫路の被害は少なかったと伝えられています。
二百余神社
後醍醐天皇が隠岐の島から御還幸の途中に立ち寄られ(元弘3年/1333年)、200を超える神様(天神地祇十二代、神行六十四神、 播磨百七十四座)を合祀されたために、名付けられた二百余神社。そのとき鎌倉村の名が護持村と変更され、今も残っています。
後醍醐天皇と関わりがあるとは、驚きでした。
落岩神社
創立や由緒については記録がないので、よくわからないということですが、落岩神社は女の神様で、女神が嫌う火、火事が起こったことがなく、この村の女性は安産ばかり、ということらしい。
絵馬がたくさん奉納されていました。
神元神社
雄略天皇のときには創建されていたというたいへん古い神社です。
小さい神社ですが随神門が立派です。
また、随神門の前にある植え込みがきれいでした
補陀落寺
補陀落寺は書写山円教寺を創建した性空上人が、天禄2年(971)に開基した天台宗の寺です。
平家の武将・平教経が一の谷の合戦後、補陀落寺に逃げてきたという伝説が伝えられています。
菅生ダム
ようやく菅生ダムに到着。だいぶ坂道を登りました。
竣工は昭和53年(1978)。ダム湖の名前は明神湖。近くにある明神山から名付けられました。
菅生川は台風や大雨のたびに洪水が起こる川で、住民の願いがあってダムが完成したと記されていました。
正一位山中稲荷大神という祠があります。
この神様は大蛙岩(おんびき岩)という巨大な岩山ののど元に祀られていましたが、周囲に大木が生い茂り、昼でも暗く、大岩が落ちてこないかと不安になる難所だったそうです。
菅生ダム完成によって難所だった大蛙岩はダム湖の底に沈むことになったため、山中稲荷大神はこの地に遷座されたそうです。
走ってみての感想は「姫路は北に長い!」でした。