姫路市美術館で開催されている川端康成展に行きました。川端康成が集めた美術品、芸術品が展示されています。
展示物の中では東山魁夷の絵が素晴らしかった。その絵には、静けさと暖かさを感じました。
それにしても、川端康成は国宝を含めた芸術品に囲まれて執筆していたのだ。
すごい贅沢!
姫路文学館でも川端康成展をやっているので、姫路文学館にも行きました。
文学館は美術館から500mぐらい西にあります。
そこでは、川端康成が付き合った作家たちの手紙が展示されていました。
瀬戸内寂静の若い頃の写真もあり、かわいらしい顔。激しい恋の雰囲気はありません。
手紙に書かれた字には、どれも個性がありました。
川端康成がノーベル賞の文学賞を取った時のスピーチが展示されていました。
スピーチの内容は理解できませんでしたが、いくつか、気に入った歌を書いてみます。
春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷しかりけり
いついつと 待ちにし人は 来りけり 今は相見て 何か思はん
霞立つ 長き春日を 子供らと 手毬つきつつ この日暮らしつ
風は清し 月はさやけし いざ共に 踊り明かさむ 老いの名残りに
世の中に まじらぬとには あらねども ひとり遊びぞ 我はまされる
江戸時代や、もっと前の時代の歌です。
四季を感じ、身の回りのことを歌っています。
こういうのが日本の伝統で文化だったのだと思わされました。