丹波市山南町の慧日寺におまいりしました。
慧日寺(えにちじ)は足利義満が将軍だった永和元年 (1375) に 管領・細川頼之とその子・頼元によって開基され、頼之の弟・徳峯禅師によって開山されました。
多くの塔頭、寺院がありましたが、織田信長の丹波攻略の際、明智光秀の軍勢の兵火によって焼失。江戸時代になって再建されています。
参道を取り囲む木々が大きく、緑がきれいでした。
秋の紅葉シーズンはもみじがきれいで、丹波市のもみじの名所に選定されています。
参道を歩いていくと、八百姫神塚という碑がありました。
八百姫とは人魚の肉を食べて不老不死になり、若さを800歳まで保ったという伝説の女性です。
八百姫(八百比丘尼)は福井県小浜市の空印寺で亡くなったというのが定説らしいのですが、慧日寺で亡くなり、出家のために剃髪した黒髪をここに埋めたという伝承が伝わっているそうです。
いつまでも若くいたいという願いが、こういう伝説を生んだのでしょうか。
山門をくぐると、特徴ある形をした仏殿が現れます。
仏殿は元禄15年(1702)の再建で、内部の天井は内陣が鏡張りで龍の絵が貼り付けられているという説明がありました。
中に入って、龍の絵を見たいです。
境内には方丈、庫裏、鐘楼が建ち並んでいます。
方丈(本堂)の茅葺屋根が印象的です。
仏殿、方丈、庫裏、鐘楼、経蔵は国の有形文化財に指定されています。
地蔵堂に千体地蔵と書かれていたので、中を覗いてみました。
すると、たくさんの小さなお地蔵様がぎっしり。
本当に千体おられるのかもしれません。
すごい迫力でした。
戦国の戦火をくぐり抜けてきた慧日寺。秋の紅葉シーズンにも訪れたいと思いました。