大王わさび農場

大王わさび農場入り口

安曇野にある大王わさび農場を訪問しました。
ワサビを作っている農場としか思っていなかったのですが、たくさんの観光客が訪れています。外国から来られた人も多そうです。
なかはワサビ栽培の畑があるだけで、何のアトラクションもないのに意外な人気。
年間110万人もの人が訪れるそうです。
入場料無料でバスの駐車場も完備されているから、ツアー旅行に組み込まれているのかもしれません。

中に入ってみると広大なわさび畑。
スケールの大きさに驚きました。ここから採れるわさびを使うと、練りワサビのチューブが何本つくれるかな?と考えてしましました。

広大なわさび畑

農場面積は15ヘクタール。収穫量は1年で約130tということです。
単純計算では、40gの練りわさびチューブが325万本できます。すごい数字ですね。

ワサビは水のきれいなところでしか採れないといいます。大王わさび農場の湧水の流量は1日12万トン。
水が豊富できれいな安曇野だからこそ、これだけの大農場ができたのでしょう。
わさび畑に注ぎ込まれる水に触れられるところがあり、水の中に手を入れてみました。
冷たい!

水はきれいで冷たかった

大王わさび農場の創業は大正4年(1915)です。
わさび農場を開拓し、創業した方々のブロンズ像がありました。
約20年の歳月をかけて開拓が進められたそうです。たいへんな苦労があったのですね。

創業者と2代目のご夫妻たち

上皇上皇后両陛下が来られた時の休憩所の近くに大王神社というのがありました。
大王はこのわさび農園の名をとったのかと思ったら、そうではありませんでした。

桓武天皇の頃、安曇野にいた人々の王を「魏石鬼八面大王」(ぎしきはちめんだいおう)と言いました。
大王は全国統一を目指し安曇野を襲ってきた朝廷軍と戦いましたが、戦いに敗れ処刑されます。さらには大王が生き返らないように遺体はバラバラにされ、大農わさび農場のどこかに葬られていると言われており、大王神社では大王がおまつりされています。

そして、このことから大王わさび農場の名がついたということでした。
また、大王をお祀りする大王窟という洞窟もありました。

大王神社
大王窟

フードコート近くを流れる川と水車小屋。しみじみ自然の美しさ、水のきれいさを感じさせる風景でした。
いつまでも、このきれいな自然、水を守り続けていかなければなりませんね。