姫路から無動寺までのサイクリングの途中、つくはら湖に立ち寄りました。
つくはら湖は志染川をせき止める呑吐ダムによって造られた湖です。
呑吐ダムはたいへん大きなダムで、建設には約20年かかっています。
※呑吐ダム
着工:昭和49年(1974)
完成:平成4年(1992)
高さ:71.5メートル
幅:260メートル
総貯水量:1,886万立方メートル
兵庫県南部は雨が少ない気候のため、昔から多くのため池が作られてきました。しかし、ため池に頼るだけでは不安定。安定した水の供給ができるようにと、国による農業水利事業が行われました。
加古川流域の3つの地区に5つのダムが建設されています。
- 東条川地区 鴨川ダム
- 加古川西部地区 糀屋ダム
- 東播用水地区 川代ダム、大川瀬ダム、呑吐ダム
川代ダム、大川瀬ダム、呑吐ダムは導水路で結ばれていて、下流にある加古大池、天満大池などのため池への補給や水道用水として使われているそうです。
つくはら湖の南側には神出山田自転車道が通っています。神戸市北区山田町から西区神出町を結ぶ19キロメートルのサイクリングロードです。
自転車道を走っていくと「BE KOBE」のモニュメントがありました。
現在、「BE KOBE」は4つ作られています。
メリケンパークにある「BE KOBE」が第一号。二番目がポートアイランド。つくはら湖の「BE KOBE」が三番目です。昨年、神戸フルーツフラワーパークに四番目の「BE KOBE」が作られました。
「BE KOBE」は神戸市民であることを誇りに思う気持ちを形にしたもので、「神戸の魅力は人である。神戸は人の中にある」というメッセージが込められているそうです。
都心から離れたところにある呑吐ダム。
最近は雨が少なく、貯水量は下がっているようですが、このダムによって水が安定供給されています。世の中のために目立たずに働いてくれている呑吐ダム・つくはら湖。
まさに縁の下の力持ちですね。
約20年もの間、ダムの建設に携わってくれた関係者に感謝です。