毘沙門堂(播磨国風土記 石坐神山)

播磨国風土記・石坐神山(いわくらのかみやま)で知られる香呂の毘沙門堂を見に行きました。

道の脇に毘沙門とという標識があるので、そこから山道に入っていきます。

登り始めると毘沙門天初祭典(初護摩祈願祭)と毘沙門堂の説明看板の看板がありました。毘沙門天初祭典(初護摩祈願祭)はお正月のお祭りです。

毘沙門天初祭典(初護摩祈願祭)
毘沙門天山の山頂近くに毘沙門岩屋と呼ばれる岩穴があり、毘沙門堂がおかれて毘沙門天王が祀られている。
又そばには薬師如来も安置されている。
初祭典は、毎年、一月二日午後1時より毘沙門堂前で執り行われます。
この祭典は、地域の人々によって古くから受け継がれた伝統行事であり、行者による山伏問答、大護摩焚き、火渡り等見どころが数多くあります。
また、この護摩祈願祭は、家内安全、交通安全、無病息災等の各種の祈願も行っており、新年の幕開けに相応しいイベントとして、多くの参拝客で賑わいをみせています。
(毘沙門天王が祀られている毘沙門堂は此処から徒歩約15分のところにあります)
香寺中学校区地域夢プラン実行委員会 平成21年10月25日

毘沙門堂

播磨国風土記 (715年頃)の中で神前郡の説明で、「石坐の神山・・・・」と記述が残されていますが、ここ毘沙門堂のことで、このお堂には豊穂命が祭られています。
このお堂の近くに、法道仙人が開いたといわれる石蔵山万福寺があったと伝えられています。
後ろの山は、「天のふたかみ」の御神体として、今も祭られています。

兵庫県・姫路市教育委員会

看板を超えると鳥居が見えてきます
誰もいない山道。カーブが続きます。

どこまで続くのかと不安な気持ちで15分程度登ると、大きな岩と建物が見えてきました。

岩壁は高さ10m、幅20mぐらい。岩壁の下に3つの祠が祀られています。岩の大きさが圧倒的。

岩の下は神様がおすわりできるよう、平らになっています。

神秘的な場所。石坐神山(いわくらのかみやま)にふさわしいと思えます。

不動明王、行者菩薩様が彫られています。

※播磨国風土記』神前の郡、的部の里(いくはべのさと)
石坐の神山(いわくらのかみやま)と云ふは、この山、石(いわ)を戴く(いただく)。
また、豊穂命神(とよほのみことのかみ)在す。
故れ、石坐の神山といふ。

毘沙門堂から眺めた風景

昔の人は大きな岩に神の力を感じたんだと思いました。
人間にはあんな大きな岩を作ることはできません。神様だけがなせる技です。