法道仙人の手跡石、腰掛岩、駒の蹄跡

法道仙人はインドの人。7世紀中頃日本に来たとされています。
空を飛ぶ術を心得、日本に飛行してきて八葉の蓮華に囲まれたような山があるので降り立ちました。そこが今の一乗寺になっています。
托鉢の鉢を播磨灘まで飛ばして、海上の船から米を布施させたという話もあります。
鉢は高砂竜山(石の宝殿)に置いてあったそうです。

法道仙人の手跡石、腰掛岩

法道仙人の手跡石、腰掛岩が加古川市志方町の札馬大歳神社にあります。

札馬大歳神社

法道仙人の手跡石

石の根元の方に手の形をしたくぼみがあります。
法道仙人が一乗寺に舞い降りたときに手をついた跡と伝えられています。石は古墳時代6〜7世紀の石棺の蓋。竜山石です。

法道仙人の腰掛岩

法道仙人が腰を掛けたと伝えられる岩です。

説明板には「腰掛岩 大澤村字札馬の西の山頂に椅子の形したる一坪許の岩あり、法道仙人の腰掛けて伽藍建立の霊地を見極めし岩也と傳ふ。」と記されていました。

法道仙人の駒の蹄跡

法道仙人の駒の蹄跡は札馬大歳神社から北に上った県道43号線沿いにあります。
法道仙人が馬で空を駆け、途中この場所に降り、後ろ脚の蹄の跡が岩に残ったと伝えられています。

法道仙人は一乗寺、朝光寺、奥山寺など兵庫県の加西市、三木市、加東市などの多くの寺を開いたとされています。インドから来た仙人でなくても、仏教を広めた方がおられたと考えられます。
空を飛んでこられたという方が面白いけれど。