コレド室町・福徳の森の神社

半蔵門線三越前駅の階段を登ると、コレド室町というおしゃれなテラスに出ました。
コレドと言う名は、CORE(中心・核)+ EDO(江戸)で江戸の中心という意味の造語で、「歴史と伝統を持つ日本橋で価値ある時間を過ごしてもらいたい」というコンセプトで作られたそうです。

そしてコレド室町には森があります。福徳の森といいます。
福徳神社と薬祖神社が鎮座されています。

福徳神社

主祭神は倉稲魂命(うけのみたまのみこと)。

神社の前の石碑には次のことが刻まれていました。

  • 貞観年間(859〜876)、当地は福徳村と呼ばれ穀物、食物を司る稲荷神が鎮座されていた。
  • 源義家、太田道灌、徳川家康など、武将の崇敬を受けた。特に太田道灌との縁は深く、道灌の神霊が合祀されている。
  • 二代将軍秀忠公が当社の鳥居に春の若芽が萌え出たのご覧になられて、芽吹神社と名付けられた。
鳥居
福徳神社社殿

福徳神社は富くじ興行を幕府から許された金運にご利益があるパワースポットで、多くの人が宝くじ祈願に訪れるそうです。
いかにも福がきそうなお名前です。

神社の脇に算額が掲げられていました。
これは埼玉県加須市から奉納されたもので、加須市は算額が多く残っている地域ということです。
問題は5問。最初の4つは回答付きです。5問目が答えがわかったら福徳神社に答えを提出して欲しいとのことでした。
かなり高度な知識がないと解けそうにありません。

算額

薬祖神社

ご祭神は大巳貴命(おおなむちのみこと・大国主命)、少彦名命(すくなびこなのみこと)。
このお二人は仲良しコンビで、播磨では国造りをなされた神様です。
お二人は医薬の祖神ということで、玉垣には有名な製薬会社の名前が刻まれていました。

江戸時代、薬屋は日本橋に集められていて、日本橋は薬の取引の中心地だったそうです。
いつしか薬祖神の御霊が日本橋本町へお迎えされ、平成28年(2016)に現在地に遷座されました。

薬祖神社

神社横の森は夜になると暗く、趣きがありました。