文京区白山にある圓乗寺には八百屋お七の墓があります。
圓乗寺のホームページによると御本尊は釈迦牟尼如来で、天台宗のお寺です。
「圓栄法印が天正9年(1581年)本郷に密蔵院として創建したのが始まり」とのことで、約450年の歴史があります。
山門の横にはお七墓所を示す大きな石碑が立っています。
中に入っていくと八百屋於七地蔵尊の提灯があります。
そこにお七の墓がありました。
墓は3つあります。
中央は寺の住職が建てたもの、右側は寛政5年(1793)に初代岩井半四郎がお七112回忌に建てた供養塔、左側は近所の人が270回忌法要のために建てたものでした。
お七が放火の罪で火あぶりの刑に処せられたのは天和3年(1683)3月29日。
井原西鶴の好色五人女では、お七が天和の大火で焼け出されたのは天和2年師走の12月28日。
避難先の圓乗寺で恋に落ち、恋人会いたさのために放火。捕えられ火炙りになるまでわずか3ヶ月でした。
16歳の少女が恋に燃え上がり、周りが見えなくなって、必死の思いでやってしまったということでしょう。
お七は「妙栄禅定尼霊位」と戒名を付けられています。ご冥福を祈りたいです。