柴又帝釈天を訪問しました。
京成電鉄金町線の柴又駅を降りると観光客で賑わっています。
駅前には寅さんと妹さくらの像が建っていました。2人の像の距離感がいいです。
帝釈天参道の看板はいかにも参道の商店街という感じがします。
食事処、名物の草餅、お土産など、多くの店が並びます。
商店街の間を少し歩けば帝釈天の山門です。
帝釈天の正式名称は経栄山題経寺。寛永6年(1629)に開創されました。
帝釈天の山門は仁王門ではなく二天門で、増長天と広目天が配置されています。建立は明治29年(1896)。屋根の大きさが重厚な感じ与えています。
二天門をくぐると正面に帝釈堂が現れます。
帝釈堂には帝釈天の板本尊、持国天と多聞天が安置されています。この建物も屋根が立派です。
帝釈堂の前には「瑞竜の松」が植わっています。枝が三方に伸びている感じに勢いを感じます。
「瑞竜の松」の説明版によると、「開基の日栄上人が柴又に寄った際、見事な枝ぶりの松と、その下に霊泉が湧いているのを見つけ、この地に庵を設けた」が柴又帝釈天の始まりです。
そのときの松が「瑞竜の松」ということなので、樹齢は約400年。江戸、明治、大正、昭和、平成、令和と世の移り変わりを見てきています。
帝釈堂の中に入りました。
帝釈堂内殿の外壁は彫刻ギャラリーになってます。壁が全面すべて彫刻で覆われています。
彫刻の題材は法華経の説話です。
床下にも彫刻がされています。
これらの彫刻は大正から昭和にかけて造られたもので、彫刻したのも加藤寅之助氏、小林直光氏、今関光次氏、加府藤正一氏など多くの方が携わっています。
どの彫刻も精巧で、すごい技術です。
彫刻までは無料で見学できます。
そこから、大客殿と邃渓園(すいけいえん)という庭園は有料になっています。
めったに来ることができないので、お金を払って見学しました。
大客殿から続く回廊があり、庭の周りをぐるっと一周できます。
邃渓園が最初にできたのは大正期。その後、永井楽山氏が手を加え、昭和40年に完成したそうです。邃渓園という名をつけたのも永井楽山氏です。
石のくぼみから水が流れています。柄杓もあって、手水鉢になっています。
少し先に石猿がいました。何か考えているような感じです。
観光地である帝釈天。いろいろあって楽しめました。
帝釈天参道の「とらや」さんで名物草餅をいただきました。
おいしかったです。