別府弁天池

別府厳島神社の境内にある別府弁天池。本当にきれいな色をしていました。
境内の周りの木々は背の高い巨木。こういう環境が大事に守られているからこそ、水もきれいなのだと思います。

別府厳島神社
巨木

池には里人思いの長者と神様の伝説があります。

日夜、里人の幸福を祈る長者がいた。ある夜、長者の夢枕に白髪の翁が現れ、2枚の鎌を授かった。長者たちは、その鎌で林を切り開き土地を開墾したが、水が足らなかった。
水を求めて祈る長者の枕元に再び白髪の翁が現れ、この地に青竹を突き立てた。
長者が竹を抜くと、水が湧き出し開墾した土地が田畑になった。
長者たちは湧き水の水口を池とし、傍らに社を建て、神を祀った。

説明板を要約

別府厳島神社の創建は大同年間(806〜810)。
1000年以上も前からこのきれいな水が湧き出ているのでしょう。

木の中の弁天様

池の水が青いのは、水の中に含まれるミネラルが関係していると考えられていますが、解明には至っていないそうです。

青い水色

池から流れる小川の川底は紅色をしています。
この色はベニマダラという藻類が川底の石の表面で生育しているからという説明がありました。

川底が赤い

弁天池は日本名水百選に選ばれていて、その水は飲むこともできます。
近くの給水所にはたくさんのボトルに水を入れている人がいました。この水で淹れたコーヒーはおいしいだろうと思います。
1000年の間、水の恵みを与えている池。
いつまでもきれいなままであり続けて欲しいです。