なんとも形がユニークな難波八阪神社の獅子殿。
どうしてこういうものを造ろうとお考えになられたのか?
すごいと思います。
大きな口で勝利を呼び、邪気を飲み勝運(商運)を招くそうで、全国各地からの参拝が絶えないとのこと。おまいりさせていただいた日も多くの観光客が集まっていました。
難波八阪神社の創建はたいへん古く仁徳天皇の時代とされています。
ご祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子命(やはしらみこのみこと)です。
昔は牛頭天王をおまつりしていたそうです。牛頭天王と素戔嗚尊は同一のものと考えられていますが、牛頭天王をおまつりしている神社といえば姫路の廣峯神社や京都の八坂神社があります。
漢字は違えど読みは「やさか」なので関係があるかと思い調べてみたら、難波八阪神社は八坂神社の分社になるようです。「坂」が「阪」なのは「大阪」から来ているものと思います。
境内社の一つに篠山神社があり、篠山十兵衛伴景義がご祭神です。
篠山十兵衛伴景義は大阪代官を務めた人物です。摂津、河内、播磨の住民が難波に青物市場開設を嘆願したとき、その実現に力を尽くしました。
住民たちは篠山十兵衛の活躍により生活が安定したことに感激し、生き神様として篠山十兵衛をお祀りしたそうです。
境内には「難波葱発祥の地」碑がありました。
明治初期の頃、難波一帯は広大な葱畑だったとのことです。今の発展ぶりからは、葱畑があったなんて想像もできませんね。
難波の葱は京都の九条ネギのルーツと伝えられていて、平成29年(2017)には「なにわの伝統野菜」に認証されています。
また、太平洋戦争で海底に沈んだ戦艦陸奥から引き揚げた主砲の一部(抑気具という大砲の先端に装着された天蓋)の碑もあります。「艦と運命を共にした三好輝久艦長以下1021名の将兵の魂を慰霊し永遠の平和を祈る」とありました。
戦争は絶対にしない方が良いですね。
難波八阪神社は難波駅からも近く、たいへん人気のある神社でした。
何といっても獅子殿が忘れられません。