姫路香寺・田川神社

田川神社の御祭神は息長足姫命(おきながたらしひめのみこと 神功皇后)と大年神(おおとしのかみ)。神功皇后にまつわる神社です。
海岸部には三韓征伐の神功皇后をお祀りする神社はたくさんありますが、田川神社は海岸から遠く離れています。
神崎郡誌によると、「神功皇后が棚原山において天神地祇を祀るとき、禊場所を探したところ須加で地を得、その場所に諸々のものを供えたことにより、一社を創立して神功皇后をおまつりした。」といいます。


神社から約 1 km 離れたところにある鳥居があります。昔はここから神社まで参道がつながっていたのだと思われます。

鳥居から神社までが遠かった。自転車でかなり走っても神社に到着しません。
昔はこれだけの広さが神社の神域だったのでしょう。

入口にある神社の由緒を示す石碑には次のように記されていました。

祭神は、「息長足姫命」、「大年神」と伝えられています。境内には山神社、竹生島神社も別に祀ってあります。

石の大鳥居と燈籠が奥須加院東端に位置し、一の鳥居から社殿までが相当離れており、現在は昔の参道の面影は無くなっているが、距離から見ても、往時の勢力が分かる神域の広さである。
そして、境内入口にある石作りの高い門柱は一の鳥居と正対していると云われております。

境内の北方にある樫の木は香寺町内随一の巨樹で、1号樹と2号樹があり、推定樹齢600年を経て幹の周囲5.6m、高さ 37.7m と樹勢が今なお極めて盛んである。旧香寺町より「香寺町天然記念物」の指定を受けております。

また、境内横を流れている須加院川には蛍が多く生息しており、毎年 5月下旬〜6月上旬には強の優雅な乱舞が見られ、訪れる人の心を和ませています。

香寺中学校区地域夢プラン実行委員会 平成21年10月25日

田川神社説明板より

姫路市教育委員会の説明板には次のように書かれています。

この社は、神功皇后(269年前頃)にまつわる神社で、いろいろの伝説があるが、記録に出てくるところ によれば、永正3年(1507年頃)赤松一族が この付近を治め、天正6年(1579年頃)には、 赤松氏の代官として馬杉五郎衛門が代っておさめて いた時、本殿屋根の修理をしたとあるが(本殿造営の年は不明です)拝殿は、永涼8年(1565年頃)に建てたこととされ、現在の田川神社となっているものです。

兵庫県・姫路市教育委員会の看板より

社殿は外拝殿という形式で建てられています。

本殿も大きい。

境内には推定樹齢600年。幹の周囲 5.6m、高さ 37.7m という樫の木が立っています。
ものすごく大きいです。
将来2倍の太さになると見込まれています。将来とはいつのことでしょうか。

でも、2倍の太さになったところを見てみたいです。