龍野城を訪問しました。
現在の龍野城本丸御殿は寛文十二年(1672)に脇坂安政が信州飯田から移ってきたときに建てられた御殿式のお城を昭和54年に再建したものです。
もともとの龍野城は、室町時代に赤松村秀が鶏籠山上に築かれ、村秀から政秀、広貞、広秀と四代続きました。
龍野歴史文化資料館では1499年に赤松政則が鶏籠山上に龍野城を築いたことになっています。
天正五年(1577)、織田家秀吉の播磨侵攻に、広秀は城を明け渡します。
江戸時代、万治元年(1658)、龍野は幕府直轄の天領となり城は破却されます。
その後、寛文十二年に脇坂安政がたつの藩主となり、城が再建されました。
大手門をくぐり石段を登っていきます。
復元された龍野城本丸御殿があらわれます。姫路城のようなお城の感じはしません。お屋敷・御殿という言葉がしっくりきます。
中に入ると鎧、弓矢、着物が展示されています。着物がきれいです。
どの部屋もきれいに飾られています。
金泥引、金砂子打の部屋というのがあります。部屋全体が金色です。
伊達政宗公稚児鎧が置かれていました。
龍のふすま絵です。龍のふすま絵は「龍煌々志」という題でたつの市出身の龍画家出口龍憲氏から寄贈されました。
赤とんぼの詩です。
「赤とんぼ」の作者三木露風はたつの出身で、生家は龍野城の目の前にあります。
龍野城に来たのは初めてでした。
天守閣のようなものが建っているのかと思っていたが、全く違っていました。
でも、こんなにきれいで上品なふすま絵や掛け軸がありました。ここに住んでいた人たちの美意識の高さを感じました。