林田・須濱神社

須濱神社(すはまじんじゃ)は鴨池(西池)に浮かぶ小島の上に建てられた社です。ご祭神は市杵島姫神(いちきしまひめかみ)。

鴨池は林田藩の初代藩主・建部政長が水不足に苦しむ領民のために築いたため池です。元和3年(1617)に造られました。
正式名は西池です。藩主建部家がここを禁漁地として、鴨に餌を与えて保護したので鴨池とも呼ばれました。今も鴨が大挙してやってきて、ここで冬を過ごします。

鴨池
須濱神社

建部政長は大阪冬・夏の陣(1614、1615年)で尼崎城を守った功績により大名に取り立てられます。元和3年(1617)林田に1万石で入府。政長は鴨池を築くなど農政に尽力します。
林田藩は10代、250年間、明治維新まで続きました。

西池(鴨池)の周りの土手を歩いていくと藤井市右衛門(利道剣正信士)の碑と西池の碑があります。

寛政4年(1792)に水飢饉が発生しました。
西池の水をどの村に分配するかの争いがあったようです。
市右衛門は西池の水が西池南方の村に流されようとするのを妨げ、西池付近4か村へ水を流します。翌年、市右衛門は死罪になります。61歳だったそうです。
明治13年(1880)、藤井市右衛門の碑が建立されました。

藤井市右衛門の碑

さらに歩いていくと西池の碑があります。

この碑には、初代藩主建部政長の武功、西池築造の由来、3代藩主・政宇が建てた西御殿建設の事績が書かれています。
文化13年(1816)に建立されました。
全藩士が碑文を暗記したといいます。

武勇が優れただけではなく、農民のためにこんなに大きなため池を作った政長は素晴らしい人物だったのだと思いました。
こんなすごい先祖がいたら、その子孫も姿勢を正してやっていったのでしょうか。
林田藩はすごいです。