飾磨・浜の宮天満宮の秋祭り

姫路市飾磨、浜の宮天満宮の秋祭りを見に行きました。
台場差しで有名な祭りです。
浜の宮天満宮の祭りは古く、正徳4年(1714)に神輿の建立と巡行が始まったようです。

台場差しの看板

今年(2023)9月に新調された金色に輝く神輿がありました。
この神輿に神様が乗られて御旅所まで旅をされます。

金色に輝く神輿
御旅所へ巡行の様子

見に行った時は、ちょうど練子の皆さんは食事をされていました。
祭りは屋台を練ったりする時間も楽しいですが、こうやって仲間と一緒にご飯を食べ、酒を飲むのも楽しいですね。

みんなで食事

豪華絢爛な天神の屋台です。
大きいです。そして、赤と白の伊達綱と黒色の屋根。きれいです。

天神屋台

脇棒を支える部材にも装飾が施されています。また、台場差しを行う泥台の周りも他の地区の屋台とは違った形になっているようです。
それぞれの屋台には練り方などに合わせた特徴があるということですね。

脇棒を龍がくわえている
泥台の足にも装飾

休憩を終えた各屋台の練りだしです。
御旅所への巡行が始まります。

須加屋台
神輿
宮屋台
天神屋台
大浜屋台
川内細江
西細江屋台
南細江屋台

巡行の先頭はだんじりです。
子供たちがヨイヤサーの掛け声をあげて曳いていきます。
この子たちも大きくなったら屋台の担ぎ手になるのかな。

だんじりを先頭に御旅所へ

通行止めになった国道を屋台が通ります。この日は屋台が優先です。

屋台が通る

御旅所の宮公園には観客もたくさん入り、熱気でムンムンしています。

観客でいっぱいの宮公園

ここで、須加、天神、宮、西細江の各屋台が台場差しを披露します。
台場差しは安政二年(1855)より伝承されている練り方で、姫路市の無形民俗文化財に登録されています。

※台場差し
屋台を頭上高く差し上げて静止。その間に屋台の泥台(台場)に24人の練り子が入り、「サイテバ・チョーサー」の掛け声とともに泥台の練り子だけで屋台を差し上げる技

重々しい太鼓の音。一瞬の静寂。
「サイテバ・チョーサー」の掛け声
台場差しでひときわ高く差し上げられた屋台。
一定間隔で打ち鳴らされる太鼓。
台場差しが崩れると同時に周りから支えられる屋台。

屋台の練り合わせは団体競技。それに対して、台場差しは個人競技で、重量挙げを競う男と男の勝負という感じがしました。

宮屋台の台場差し

台場差し! すごい技でした。