木津川にかかる流れ橋(上津屋橋)を渡ってきました。
全長は356m。幅3.3m。
思った以上に長いです。木造で、流れ橋なので橋の両端に欄干はありません。大勢の方が渡っておられました。

橋のたもとの看板に、流れ橋の仕組みが説明されていました。
- 大雨が降ると水かさが増える。
- 川の水位が橋桁に達すると、橋桁と橋板が浮かぶ。
- 橋桁と橋板はワイヤロープで橋脚に固定されているので、流されてしまわない。
- 水位が下がったあとに、橋桁と橋板を引き上げて、橋脚の上にのせると、元の姿に戻る。
上手な仕組みになっています。
この橋を設計したのは特定の個人ではなく、当時の設計者たちが知恵を結集して生まれたようです。
架けられたのは昭和28年(1953年)。約70年前のことです。この間に24回流され、そのたびに修復されてきました。
木津川はたびたび洪水を起こす暴れ川であり、かつ土砂がたまりやすい地質。堤防を作ると氾濫は収まるが、氾濫によって拡散されていた土砂がたまることになり、土砂が堆積すると堤防を高くしなければならなくなる。こういった背景から、安価で、木津川が氾濫を受け流す「流れ橋」のアイディアが採用されました。

橋の高さは水面から5mほどだと思います。橋の真ん中を歩いているのですが、川の中程までくると、怖くなって足がすくんできました。
いくら無謀なやつでも、ここを自転車に乗ったまま走ることはないと思います。

渡り終えると、対岸には茶畑が広がっていました。
「浜茶」と呼ばれ、高級宇治茶「碾茶(てんちゃ)」を生産しているそうです。
母なるナイル川のように、暴れ川である木津川が肥沃な土を運んでくれるのでしょう。

自然のサイクルを守りつつ、人工的な堤防に頼らない「流れ橋」は、すばらしい知恵ですね。





















