姫路・齋神社

齋神社(いつきじんじゃ)の門は安富町安志にあった小笠原藩陣屋の大手門が移築されたものです。
お百度石ではなく千度石があります。
御祭神は倭姫命(やまとひめのみこと)です。

鳥居
参道
両側には灯籠が並んでいます
神門

安志の小笠原藩陣屋から明治初期に移されました。

千度石

案内説明板によると、
「千度詣は古く『吾妻鏡』にもみられるが、特殊な事柄を祈願するためといい、斎神社のほか姫路市では二社ほどしか無く、めずらしいものである」
とのこと。
千度石というのがあるなんて知らなかった。

境内
拝殿

拝殿内にある神社の由緒を記し多額には3つの説が書かれています。

  • 奈良時代(700年代)にはお祀りされていたと伝えられている。
    この地が、その頃の大和国と因幡国をつなぐ因幡街道に沿っており、早くから神をお祀りした。
  • それより早く四世紀頃、崇神・垂仁天皇の御代(300年代)からお祀りされているという言い伝えもある。
    お祀りしている倭姫命が伊勢神宮の斎宮であり、市杵島姫命が皇祖の皇女であることから、大和朝廷の威光がこの地方に及び、出雲族の移住があったことからも考えられる。
  • 今ひとつ、この社の別の名を「一休伊和明神」という言い伝えがある。それは、奈良朝の国の役所の政の一つとして、総社に伊和大神をお遷しする時、この社で一休みされたといういい伝えからつけられた名。

どの説であっても、神社の歴史は非常に古い。
今も鳥取方面へ行く国道29号線が近くを通っています。近くの今宿、太一には奈良時代の山陽道の駅家跡があり、このあたりで因幡道へ分岐したと考えられています。

摂社として池鯉鮒神社、天満宮、才の森神社(猿田彦神社)があります。

池鯉鮒神社
天満宮
才の森神社(猿田彦神社)

境内はきれいで、愛されている神社だと思いました。