関東のお伊勢さま・芝大神宮

浜松町駅に近い芝大神宮におまいりさせていただきました。
創建されたのは平安時代の寛弘2年(1005)という長い歴史のある神社です。
伊勢神宮から内宮・天照大御神と外宮・豊受大御神の二柱を勧請したというところから、「関東のお伊勢さま」と呼ばれています。

9月の11日から21日まで例大祭が行われます。期間が長いので「だらだら祭り」と呼ばれ、生姜、千木箱、甘酒などが境内で売られるそうです。
芝大神宮の石柱のよこに金色の生姜塚があります。この辺りでは生姜の栽培が盛んだったようです。今はビルがびっしり立ち並んでおり、そんな時代があったなんて考えられませんね。

金色の生姜塚の碑

石段を上ると拝殿です。

拝殿

社殿の脇に力石がありました。東京(江戸)にも力石があったのですね。
「五十貫」の切付と「川口町 金杉藤吉」の名があって、金杉藤吉とは明治時代に活躍した力士だそうです。五十貫(187.5㎏)もあるこの石を片手で差し上げたとか。
すごい力持ちです。

力石

鳥居の向かって右側には貯金塚がありました。碑には「根気、根気、何事も根気」と書かれています。また「貯金と災厄」という碑には関東大震災のこと、不動貯金銀行が東京の復興に多大な貢献をしたことが記され、最期に「倉は焼けても貯金は焼けぬ」で結ばれています。
確かに貯金は焼けません。そういう意味では貯金は安全ですね。

貯金塚

敷地は小さいですが、歴史の長い神社ということがわかりました。
生姜塚、貯金塚、力石も面白かったです。

※芝大神宮は東京十社のうちの一つです。
東京十社とは明治元年に明治天皇が准勅祭神社と定めた神社で、芝大神宮、品川神社、赤坂氷川神社、日枝神社、王子神社、根津神社神田神社、亀度天神社の10社です。