日吉東照宮

比叡山の麓、坂本にある日吉東照宮は日光東照宮の雛形とも言われる東照宮です。
天海僧正により元和9年(1623)に創建されました。
天海僧正は比叡山延暦寺の僧だったので、ここに東照宮を建設したのでしょう。

日吉東照宮はもともと比叡山延暦寺によって管理されていましたが、明治の神仏分離令によって日吉大社の末社となっています。
日吉大社は山王権現とも呼ばれる神社なので日吉東照宮(東照大権現)とは権現つながりでもありますね。延暦寺と日吉大社も深いつながりがあるようです。

昔はキンキラして、派手な極彩色に塗られていたと思いますが、色あせてきています。
それでも、建物の形は格好いいです。軒下の装飾なども手が込んでいそうです。

現在の社殿は寛永11年(1634)に再建されたものでした。同じ年に日光東照宮の改築(寛永の大造営)が開始されています。
徳川家光公はこの日吉東照宮で東照宮の作り方を研究したのかもしれません。